【施工管理の闇】スーパーゼネコンで実際にあったリアルなエピソードを3つ紹介!

施工管理 闇 建設業

建設現場では、多くの職人さんや専門技術者さんが集まり、力を合わせて一つの建物を完成させます。それを管理する「施工管理者」の仕事は毎日、イレギュラーの連続で、現場の調整は一筋縄ではいきません。

もしかしたら、施工管理者に興味がある人や転職を考えている人にしてみたら、「そんなことが当たり前にあるの?」と言いたくなるような「闇」の部分があるかもしれません。

そこで、今回の記事では、施工管理経験のある私が実際に経験した、「他の業界だったら普通ではないだろうな」と思うエピソードを紹介したいと思います。

エピソード①【現場事務所にふとんが完備】

駅から遠い郊外の現場ではふとんがある【表向きは職場環境改善】

すべての現場ではありませんが、郊外の現場には事務所の開いている部屋や倉庫などに「マットレス」や「ふとん」が完備されています。

表向きは、「体調が悪くなった人が寝れる」や「昼休憩に仮眠する」など職場環境の改善のためと言われていました。

実際に使用するのは終電を逃した人

ですが、現実は遅くまで作業し、「終電を逃した人」や「次の日がコンクリート打設などで朝早い」場合に担当の施工管理者が寝泊りすることに使っています

ベンチャー企業や繁忙期で忙しい時にだけならまだわかりますが、多くの現場にはだれが持ってくるのか「ふとん」があることが多いです。

ムネタカ
ムネタカ

「どうせ遅くまで仕事して、終電逃して、郊外でホテルもなくて困るでしょ」っという会社からの配慮??もあるような気がしています。

エピソード②委縮する担当者

昔ながらの厳しい指導を良かれと思っている人もいる

同じ現場の施工管理者(以下、「彼」と呼びます)の方のエピソードです。彼は新入社員で半年の研修を終えて、現場に配属になりました。

新入社員として配属された彼は、他の支店から転勤してきた管理職の下につくことになります。彼は現場の配筋担当に任命され、私は施工図を管理する役職にだったため、あまり関わる機会が多かったわけではありません。

上司である管理職は、職人さんには物腰柔らかく接していましたが、同じ会社の人間にはそうではありませんでした。

ムネタカ
ムネタカ

施工管理者にはこういう人が多くいます。

その上司は現場事務所で大声(わざとみんなに聞こえるように言っているのかと思うほど)で指導をしていました。口調も強く、人によっては怒られているのではないかと思うほどです。

彼は優しい性格であったためか、声も小さくなり、委縮してしまいます。

大丈夫かなと思っていた矢先、事件が起きました。

職人さんからのクレーム

職人さんが彼の指示が悪い、遅いと怒鳴り込んできたのです。

彼は、パニックになってしまい。泣き出してしまいました。上司のサポートが足りていないことが原因でした。

ムネタカ
ムネタカ

補足ですが、職人さんにもいろんな人がいます。本当に情熱をもってやってくれる人もいれば、自分の非を認めず文句をすぐ言う人もいます。

後の聞き取りで、彼は委縮してしまい、上司に相談できなくなっていたのです。

上司は、「現場にでて自分で考えて指示を出して経験を積むことが重要だ」と教えられてきていたようでした。自分がそうした指導を通じて育ってきたため、下手に手をかさないほうがよいと考えてしまっていたのです。

このように、建設業界では、精神的なプレッシャーや責任の重さが日々の仕事に影響することが多いです。だいぶ変わろうとしていますが、根性論でなんとかなるという、古い体質も残っています。

エピソード③忘れられないバレンタインデー

1日かかったコンクリート打設

数年前のバレンタインデーの話です。

その日は、コンクリート打設の日でした。7階床のコンクリートを打設する予定でしたが、ポンプ車の調子が悪く作業が遅延してしまいました。

さらに、設備機器などの立上りも多くある階であったため、コンクリート数量も多くデッキプレート昼休憩も交代で取りながらなんとか18時ごろに終わりました。

ほぼ1日中、職人さんへの指示とコンクリート数量の管理で手が離せず、次の日の朝行う予定の監理者立会配筋検査の自主確認ができていませんでした。

日が落ちてから始まる配筋検査

上階へ上がり、次の日の検査のために配筋の確認を始められたのは、19時前でした。夏だったため、通り雨が降り始め、雷が鳴り響いていたことを今でも覚えています。

雨のせいか、備え付けられたライトでは暗く、ヘルメットにつけたライトで図面を照らしながら、配筋をしました。

不運はさらにやってきます。なんとコンクリート柱のフープが図面の位置にないのです。その柱1本だけではありません。すべてなかったのです。目を疑いました(笑)

次の日、監理者に報告し、是正案を話し合い、なんとかコンクリート打設予定日に間に合いました。

ムネタカ
ムネタカ

数年たった今でも、忘れられない思い出です。一生忘れないかもしれません。この教訓から配筋を担当する時は、初回は職人さんと図面を確認をしながらやるようにしています。

【誤解のないように】施工管理の仕事にも「いいこと」はたくさんあります

今回の記事では、実際に経験した施工管理の「闇」の部分について解説しましたが、決してネガティブな要素ばかりではありません。

例えば、大規模なプロジェクトを完遂した際の充実感や、関わった建物が形になり、社会の一部として長く残るという誇りがあります。多様な人々と協力し、チームとして成果を出す喜びも大きいです。さらに、経験を積むことで、キャリアアップや専門知識を深めることができる点も魅力です。

施工管理には、多くの「魅力」がありますので次の記事で紹介したいと思います。

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